つげ義春の事

橋本は落ち込んで来ると、つげ義春を読みたくなります。

20代の頃は、イラストで生活がままならない状況を

彼の漫画作品に投影して、太い溜息をついたりしていました。

でも、今はそういった段階を脱してしまって、

零落して行く漫画の主人公に、

ある種の憧憬を抱いているのだと思います。

(つまり悩みこそ若さという事なのか)

 

今月号の東京人で久々にインタビューに答えているらしいので、

こりゃ読まないといけませんが、

何でもひきこもりの息子さんの面倒を見るために

自身も引きこもり状態だとか。

彼は長年精神を病んでいますし、

たしか、つげ義春の父も最後は発狂して亡くなっているので、

やはり血筋なのだろうか。

僕の家系も同じ様なものなので、

それで彼に惹かれるのかもしれない。