引退

イラストレーターは生涯現役なのか?

90になっても絵を描いていたい!みたいな事を言う人もいるのですが、僕はどうかなあ?と思います。ある所まで来たらスッパリ引退して、一切絵筆を握らなくなるのもいいんじゃないだろうか?と思います。


ドンドンドン!

「橋本しぇんしぇー!」

ドンドンドン!!

(樫材の扉の覗き窓がさっと開いて明りがこぼれる)

「こんな嵐の夜中に何者じゃ?」

「しぇんしぇー、どうかしぇんしぇーに絵を描いて頂きたく、嵐の中ここに馳せ参じました。」

「貴様も知っておろうがワシは人生に失望しておる。それ故もう一切絵は描かぬ。帰れ。」

「そう仰らずに、どうかどうか、このドアを開けておくんなまし。」

「分からんやつじゃの。ワシにはもう何も残っておらん。それよりほれ、濡れている栗毛の馬が不憫じゃ。ここに3シリングある。これで葡萄酒でもひっかけて帰るがよい。寝床に入る前に厩で馬の身体を拭いてやるのを忘れるでないぞ。」


イメージとしてはこんな感じでお願いします。