「橋本先生!結婚14周年おめでとうございます。」
「うむうむ。遠くからありがとう。」
「ほら、そこのシャンペン開けてあるから。うちの嫁の好物のキャビアも、あー!ちょっと小皿取ってあげて。」
「うぷ。ごちそうさまです。」
「それはそうと先生。夫婦円満の秘訣は何でしょうか?」
「そうですね・・・101%って事でしょうか・・・」
「その心は!?」
「相手が求める100%よりほんの少し多めにしてあげるって事です。」
「ほう。」
「そうするとね、人っていうのは感謝と愛情を示したくなるものなんですよ。」
「なるほど。」
「1%でいいんですよ。夫婦だから1%に気がつくんですね。それに気が付けないようじゃ夫婦なんか辞めちまえってもんですよ。そしてその1%をお互いにやってご覧なさい。これで上手くいかない訳がないでしょうよ。」
「ははあ。1%ですか・・・」
「それとね。ユーモアとドスケベと、意見の相違があっても必ず話し合いのテーブルに着くこと。笑いとエロスがなくなって、話し合いができなくなったら人間お終いですからね。」
「そうですね。ドスケベはよく分かりませんが、その他は御尤もです。」
「まあね。夫婦なんてSMプレイを交互にやっているみたいなもんですからね。次はアンタ、今度はアタシみたいなね。やってもらってばっかりで片方が満足して傲慢になったりするからプレイが成り立たなくなるんですよ。わかる?」
「はあ。分かるような分からないような。先生はそっちの気がおありなんですね。」
「いやいや、あるとは言っとらんよ。あくまで例えばの話であってね。ほら、やっぱドスケベも必要ですからね。」
「はあ・・・先生。本日はお忙しいところありがとうございました。」
「ああ、君、もう帰っちゃうの?まあいいじゃないの。そうだ、丁度昼時だし寿司でもつまんで行きなさいよ。」
「ちょっとよしゑさん!あそこのお寿司屋さん何って言ったっけ?あ?そうそう、いやそこじゃないですよ。あの店の前に横断歩道があって、え?何?去年つぶれたの?そう・・・なんだよ。あそこの大将俺と高校が同じなんだよ。いやいや、何でもありませんよ!もういいですよ。え?頂いた最中?そんなもの仕舞っと・・・・・
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