俺の女

ちょっとそこの兄さん、アタシを買っておくれよ。

後悔させないわよ。

ほらよく見ておくれよ、この腰のくびれ。

この腰付きをさ、兄さんが好きなのはちゃんと分かってんだから。

触ったっていいのよ。

そう。

いや、そうじゃなくて、こう、そこを持つのよ。

ね?実際いいでしょ?

アタシのお肌、艶がある紫檀よ。

ほら、もうグッと来ちゃってるの知ってんだから。

お値段だってオベンキョしとくわよ。

見てよ、膝んとこに貼ってあるでしょ?

え?アタシ?いいのかって?

兄さん優しいのね。

でもいいのよ。

アタシは値段なんか興味無いんだから。

そうそう、兄さん、そのままくびれんとこ持ってアタシをレジに連れ出してよ。

200円だから。