弾けないくせに、ビンテージのカマカウクレレを持っています。
ブリッジがぶっ飛んでいて修理待ちですが。
しかしこのカマカ、ビンテージだからなのか何なのか、ネックがすごく持ちやすい。ほとんど官能的でもあって、ずっと握りしめていたい衝動に駆られます。造形もそうなんでしょうけど、以前の所有者がこれでもかと弾いていたらしいので、いい具合に擦れて傷がついて、なんだかヌメッとしている。
言い方はR指定ですが、いきり立った陰茎そのものと言っていい。
男子が嗜好するもの。銃器、刀剣、楽器、筆記具・・・これら押し並べて尖った陰茎のメタファーと言っていいでしょう。
我が家のソファー横に置いてあるマガジンラック。
マホガニー製で緻密な彫刻が為されています。どういうわけか、マガジンラックのくせしてラーメン屋の出前箱の様に上部に取っ手が付いていて、その取っ手を握るとヌメッと何処かいやらしい。筋骨たくましく汗臭いアフリカ人が、その黒い大きな手で何十年も握り続けた様な脂っぽいヌメヌメ感がある。
掃除の時など、たまに取っ手を握って移動させると、いつも「気味が悪い」と感じると同時に、幾ばくかの安堵を得る気がするのは、やはりここにも男子の求めるメタファーが存在しているからなのかも知れません。
(というと、もう嫁は触りたがらないな)
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