暗夜行路

志賀直哉の「暗夜行路」を読みました。

これも教科書に載っているけど読んだ事ない本の代名詞かと思われます。

白樺派。武者小路実篤とか、まあそこら辺も読んだ事ないです。

 

で、志賀先生の本作なのですが、世間の評価は置いておいて、僕の読後の感想は、なんだか下手糞だなあと思いました。後で知りましたが、これ、書き上げるまで17年かかっているらしいんです。だから前半と後半のツギハギな感じに違和感があったんですね・・・

 

また色々古すぎて、僕にとってはこれはもう外国文学みたいに思えておりました。(それはそれで楽しいのですが)

それと主人公の小説家・時任健作がですね、こいつ、祖父と母との間にできた不義の子なんです。それがお祖父さんの遺産だか何だかで一向に働きもせずブラブラしとるんですわ。その間に芸妓に熱をあげて悩んだり、祖父の妾に求婚したり、尾道や京都に家を借りて一目惚れした女と結婚したり、挙げ句の果てに旅行中に嫁を寝取られて神経を病んでまた旅に出て、山に登って最後死にかけて、兎に角クドクド悩んでいるだけで何もしてねえダメ男。テーマに反してそこがちょっと滑稽で、まあ、それが救いでもあるんでしょうけど、オメエ金があって暇だから悩むんだよ。と、読む度に心中突っ込んでいた、そんな暗夜行路でした。

まあ、殊更読まなくてもいいと思います。