焚き火にかけていた鉄瓶からいい匂いがすると喜んでいたのも束の間、結局嫁は「服が汚れるから煤を洗って!」と言いだしました。
確かに焚き火の煤は結構すごいからねえ・・・
それから久しぶりに鉄瓶の外側をタワシでゴシゴシ洗っていて思い出したのは、鉄瓶は中古で買った方がよろしいという事。
というのも、鉄瓶というのは使い始めに湯垢を付けたりして育てる必要があるんです。それが楽しみでもあるんでしょうけど、うまい具合に湯垢が付いている中古の方が面倒がなくていいです。どうせ鉄瓶なんか使うほどくたびれて、それがいい味なんだし。それにいい物が相当安く買えるしね。うちで長いこと使っている南部鉄器の鉄瓶はゴミ屋で1900円だったと思います。
また、鉄瓶には鋳型に砂型と金型があって、砂型の方が味があって高価です。きっちりかっちりな雰囲気が好きな人は金型がいいかもね。
実はうちにはもう一つ虎の子の鉄瓶があって、これは超高級品。虫食いといって、中空の取っ手やツマミにわざと古錆びた造作を付けてあります。新品なのに既に錆びて朽ちている姿を表しているんですね。やっぱ鉄瓶は茶釜の兄弟で、茶の湯の侘び寂びの世界に通じる美があるんだなあ。と惚れ惚と勿体なくてまだ火にかけていません。
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