Y太の期末テストに家庭科の試験がありました。
試験当日の朝食後、皿を洗っていると何気なく実技試験の相談をされたので、試験内容のプリントを見せてもらうと・・・なんと筆記試験の後の10分程度でお裁縫の実技試験が行われるとの事。
なになに・・・貴殿には幼児の弟がおる。(という設定か)弟がマスクを紛失しない様に、幼児でも分かりやすい目印を考え、フェルトで作成、マスクを仮定した指定の布に縫いつけろだと?
予め問題が出されているとはいえ、たった10分でこの課題かぁ。
こりゃ時間の勝負だな。
え?Y太、こんな凝った厨二なデザインで行くつもりか?
あのなあ、10分やで、10分。
俺でも直線縫いの組み合わせにするわ。
そうだな・・・これは幼児に分かるというのがまずは得点のポイントだな。文字はダメだ。幼児だからな。マークがいい。マークといえばニコニコマークだ。笑顔マークは赤ん坊でも認識するというからな。まずはそれをフェルトに一筆書きで刺繍しろ。アウトラインのデザインはお前に任せる。そしてそれを全て並縫いで行け。ブランケットステッチ等やってると命取りだからな。
とにかくこれは縫い付けて形にする事が得点に繋がる試験だな。その上でアイディアと美点が加点されるはずじゃ。
さあ、征くのじゃ!裁縫男子よ!
・・・と、
本日テストが帰ってきたらしいのですが、殆ど皆、実技試験が間に合わなかった中、Y太は確実に完成させ、尚且つ学年で3本の指に入るほどのクオリティーだったと先生にお褒めの言葉を頂いたとの事です。無論筆記試験も抜かりなく得点したのは言うまでもない。
流石は裁縫男子。そして師匠の的確な指示によって為し得たこの偉業。おお裁縫の神に幸あれ。
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