要介助プリンター

賀状をデザイン&印刷する義務がある。

そりゃ夫がイラストレーターなので、嫁にしてみれば、あんたはんチョチョイと描いておくれやす。という訳だが、これが一体面倒な作業だ。

まず、使っているプリンターが満身創痍の古参兵なので、既にハガキの給紙が儘ならぬ。

給紙口に手を突っ込んで、ギュイーン!とローラーが回り始めたら賀状をぐいっと指先で押して介助してやらにゃならん。

初産の娘みたいなもんで、プリントが始まったら付きっ切りで手を突っ込んでやる。厠へも行けぬ。

なおかつ印刷のクオリティーが気まぐれなので、ベタ面は禁忌事項である。

なるべく印刷面積の少ないデザインほど望ましい。

蓋しつるセコの観点からしても合理的である。

我輩はお得が絡むと俄かにその実力を発揮するのだ。

そういった訳で、来年度の賀状は強力ミニマルに仕上がっておる。

関係者各位におかれましてはご了承頂きたく候。