結核の美しさ

たまに堀辰雄の風立ちぬを読みたくなります。

冬のサナトリウムの描写と消えゆく命。雪。八ヶ岳。儚げな透明感・・・

是非とも夏に読んでごらんなさい。色々スーッと冷えるから。

 

さて、抗生物質が発見される前の戦前の結核は死の病でしたし、国民病と言われて皆に恐れられておりました。今のコロナなんかよりよっぽど恐ろしかった訳です。

僕は昔の本を読むのが趣味ですので、小説中に肺病持ちの女性がよく出てまいります。そしてそれは美しく描写されている事が多い。

美人薄命などとは言われますが、いったい何故だろうと思っていると、結核患者というのは実際独特の外観を呈している様なのです。

彼らは目が赤目がちに潤んで肌が透ける様に白くなるのだそうです。それがうら若い女性だと独特の美しさを醸し出すのだとか・・・

今の時代、肺病持ちの女性は身近にいませんので、こういう特異さに触れる事はありませんから真偽の程は不明ですが、薄命というイメージから湧く繊細な美しさだけでなく、実際の視覚的な美しさもあるという、嘘か本当か分からないけど、そんなお話でした。

 

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コメント: 2
  • #1

    朝霞の住人 (日曜日, 17 7月 2022 22:00)

    最近、本を読んでないなぁ。
    老眼が進んできたこともあり細かい文字が読みにくくなってきたのも原因かも。今の眼鏡は少し老眼をいれてます(笑)

    全然話は変わりますが、世界陸上をTVで観戦してます。
    なんとサニブラウン選手が100mで決勝進出。
    もちろん、彼とは何も繋がりはありませんがTVの前で興奮して応援しちゃった。

    あっ2025年は日本で世界陸上を開催することに決まったみたいです。あれ?世界陸上って何年に一度開催なんだろう?

    明日は寂しい通勤電車に乗ってボチボチです。

  • #2

    はしもと (水曜日, 20 7月 2022 10:36)

    僕ももう少しで老眼鏡です。
    最近スマホアイで・・・

    やっぱり陸上好きなんですね〜。
    僕はスポーツ全般全く興味がないです。オリンピックも一切見ませんでした。
    現役時代からそうでしたけど隠していました(笑)
    凄いなあ。とは思うんですが、自分と違いすぎてちっとも感情移入できないんです。じゃあ、何が好きか?と問われると・・・取り立てて思いつきません。
    そうそう、今朝は自転車のパンク修理をしました。そういうのが好きなのかも。