チベット

最近チベットの曼荼羅を二点手に入れた。

一点はタンカと呼ばれる細密画で、もう一点は銅板のレリーフである。

曼荼羅の意味やチベット密教の教義などは皆目わからないのだが、

プリミティブな怪しさ満点でたまに眺めている。

ところで現在のチベットは中国政府の管理下にあるわけで、チベット語の禁止や仏教への弾圧などがあると聞く。

軽く調べてみた所では、現在のチベットがどのような現状なのかはっきりとは分からなかった。

ただコロナ以降、日本からは中国への渡航が難しくなっている様で、チベットに観光に行くことは難しそうである。

 

ところでチベットと言えば、かつてブラピ主演の「セブンイヤーズ・イン・チベット」という映画があったが、原書が素晴らしいので是非読んで欲しいと思う。

インドの英国軍に捕虜として捉えられていたナチスドイツの元登山家二人が、収容所を脱走してチベットを目指す自伝的冒険譚である。

途中の逃亡劇がスリル満点で、当時絶対入国不可能と言われていた秘境チベットに潜り込んだ白人から見た景色や文化の描写がとても興味深い。

若き日のダライラマとの出会い、中国共産党に追われての逃走。

どこを切り取ってもワクワクが止まらない一冊である。

いざ図書館へ!