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同窓会

連休中に大学時代の同窓会に行った来た。

僕の通っていた日芸の美術科には自分の教室があり、一応各自の席もあったため、今でも特定の人たちと繋がっている。

妹たちが通っていた多摩美や武蔵美のデザイン科は、一般の大学と同じく自分の教室や決まった席がなかったらしいので、こうやって集まることができるのは珍しい事かもしれない。

 

撮ってもらった写真を見ていると、「大学時代は楽しかったなあ。」としみじみ思う。

当初僕はあまり同じクラスの連中とは馴染めなくて、いつもワンダーフォーゲル部の部室に入り浸っていたと思う。でもデザインコースは結構忙しく、クラスでの実習や制作が毎日数時間続きであるために、自然と皆とは仲良くなった。3年次からはゼミがスタートしたので殆ど会わなくなるクラスメイトもいたが、僕は学校が楽しかったので、用もないのに毎日学校に顔を出していたものだ。

 

今、同大学の音楽学科に通ううちの子を見ていると「学生時代にデビューしてしまいたい!」という雰囲気があるらしく、妙に焦っている気がする。

当時僕にもそんな野心が無かったとは言わないが、社会に出れば嫌でもデザインの仕事をやらされるので、大学時代は全く関係のない事をやろう。と思っていたのも確かだ。

大学は養成所ではないので、大学生にしかできない目の前にあることを楽しんでもらいたいと思う。

決して有名になるのが終着点ではないのだ。

しかしこんな事が言えるようになるとはね…