朝目覚めると近くで雉が鳴いている。
自宅は湖に近く、森や畑に囲われている。そのため野鳥が多く飛来する。
桃太郎のお話では、雉は「ケーン」と鬼の目を突く。
しかし実際の雉の鳴き声は形容し難い。
カッカー!カッカー!
これでは鶏の様だが、実際奴らに近づいて観察してみると、歩きながら「コッコ、コッコ」と呟いている。やはり鶏の親戚か。と得心する。
幼少期を同じ市内で過ごしたとはいえ、住宅地で育ったために雉など見た事もなかった。
大きく美しい鳥だ。
夏飛来するホトトギスやアオバズクの切ない鳴き声。
黄昏時に北に飛びながら叫ぶシロサギ。
鳥の声はいつも心に沁みて静かな気持ちにさせてくれる。
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