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修理家の矜持

最近、機械式時計が好きで集めている。

集めている訳ではないが、集まっている。しかも買うのは決まってジャンク品である。それを、出来る範囲で修理、メンテして磨き上げて遊んでいる。

 

僕は色々と修理をするのが好きで、車、バイク、自転車、ギター、ウクレレ、家具、家電、パソコン、クラシックカメラ、筆記具、時計、革ジャン、靴、帽子、仏像、それこそ自分が興味のあるもの全てを対象としている。

特化したものはないかもしれないが、広範囲の知識と技術を有していると、若干の自負もある。金工、木工、塗装、電気修理、裁縫、ミシン、はんだ付けなどなど。

家人には商売ができると言われる程だが、こういう道には上には上がいて、僕はあくまで趣味の範囲と思っている。

 

ただし趣味は楽むのが前提。打率を上げるために自分の技術で修理できそうな物を求めるのが肝要で、そこを誤ると色々と無駄になる。当たり前だが失敗すると楽しくない。かといってちょっと難しい修理にチャレンジしないと技術も上がらず次に繋がらない。結局は修理の技術云々よりも、そのボーダーを見分ける目が一番大事なのだと思う。世界と自分のバランスを見極める目である。

 

そしてその目は生活の中で直観を鍛えていく事に他ならない。

これは仕事に関しても同様だと思っている。

少々大げさか。